どうも、「自分のカラダは自分で守る」をコンセプトに健康なカラダ作りに役立つ情報を発信しております慢性症状専門健康コンサルタントの田部です。
今回は日本で3000万人が悩んでいるという頭痛に関連した「緊張型頭痛の原因と治し方!」というテーマについてお話していきたいとおもいます。
あなたは、
「本当は飲みたくないけど頭痛薬がないと不安」
「最近、服用している頭痛薬が効かなくて仕事が手につかない」などの不安を抱えていませんか?
その他、
- 頭痛で仕事や家事などの日常生活に支障をきたす
- 頭痛があることで普段なら何でもないことでイライラしたりして精神的にも疲れる
- 大事なプレゼンがあるのに頭が痛くて集中できない
- 朝から頭痛で起き上がれず家事ができない
- いつもなら何ともないことなのに頭痛で、イライラして子供や家族に八つ当たりしてしまう
などに心当たりのある方は緊張型頭痛の恐れがあります。
そんな辛い緊張型頭痛の悩みを解消させるために必要な知識を今回はお伝えしたいと思います。
今回の記事は、上記のような緊張型頭痛でお悩みのあなたに、頭痛から解放されるという希望を持っていただけるように心を込めて書きました。
この記事であなたが緊張型頭痛から解消に向かうターニングポイントになりますように願っております・・・
それでは、早速始めていきましょう。
目次
1.緊張型頭痛とは、
まず、はじめに前準備として頭痛に対する知識や種類についてお伝えしていきたいと思います。
これは、頭痛には種類があり自分の頭痛が緊張型頭痛かを見極めるためには、他の頭痛のことを知っておくことが必要だからです。
頭痛人口、約3000万人!
日本人(15歳以上)の3人に1人、約3000万人が「頭痛」で悩んでいるということを。
3人に1人ですよ!
100人集まれば33人は頭痛で悩んでいるという事実を知った時に僕の脳裏を横切ったものがあります。
それは、「どおりで頭痛の悩みでケアに来られる方が多いはずだと・・・」
僕は大阪と京都の境目に位置する人口約30000人の島本町という町で鍼灸整体院をしております。
この少ない人口の島本町でも頭痛に悩まれる方が10000人いるという計算になります!
ただ、最初にも書きましたが頭痛といっても沢山の種類があり、今回のテーマの「肩こりからくる緊張型頭痛」を理解するためには、まずその頭痛の種類を理解する必要があります。
なぜなら、自分の頭痛がどのタイプの頭痛なのかを理解しないと正しい対処ができないからです。
対処を間違えると命の危険がある頭痛もありますので、しっかり理解していきましょう。
では、頭痛を種類別に見ていきましょう。
まず、頭痛とは、大きく3つの種類があります。
「日常的に起こる頭痛」
「脳の病気などが原因 で起こる頭痛」
「慢性頭痛」があります。
そして、最後に紹介した慢性頭痛はさらに3つに分けられます 。
- 日常的に起こる頭痛:風邪、二日酔い
- 脳の病気などが原因で起こる頭痛: くも膜下出血、髄膜炎、 慢性硬膜下血腫、脳出血
- 慢性(反復性)頭痛: ①緊張型頭痛 ②片頭痛 ③群発頭痛の3つに分類されます。
一つずつ説明すると、1.日常的に起こる頭痛は、風邪や二日酔いなどの外的要因によるものです。
そして、2.脳の病気などが原因で起こる頭痛も脳の原因によるものです。
この2つの頭痛は原因がハッキリしていますが、3.慢性頭痛だけは少し複雑で片頭痛、群発性頭痛、緊張性頭痛の3つに分類されているうちの一つが今からお話しする「緊張型頭痛」となります。
頭痛の種類について理解できましたか?何回か読むと理解できると思うので理解できるまで読んでから続きをお読み下さい。
自分の頭痛を見極めることが緊張型頭痛を解消していくことに繋がっていきますので、しっかり理解しておきましょう。
頭痛の種類が理解できたら、緊張型頭痛について見ていきましょう。
1-1 緊張型頭痛
まず最初に緊張型頭痛は慢性頭痛のなかで最も多い頭痛です。
特徴としては、肩こりが原因で首や頭の筋肉が緊張し血流が悪くなった結果、その周囲の神経が刺激されて起きる頭痛です。
吐き気や嘔吐などはあまりなく、10〜50歳代の女性に多い頭痛でもあります。
あと「ストレス性頭痛」と言われることもあり、精神的・身体的ストレスが原因でも起こります。
症状としては、両側に痛みが出ることが多く、頭全体にもあらわれることもあり、頭重感、締めつけ感として感じられることが多い。
ただし、先ほども書きましたが吐くことはあまりないのも特徴です。
時には目の疲れ、耳鳴り、めまいなどを伴 うこともあります。
緊張型頭痛の症状 は日数によって「反復発作性」と「慢性」に分けられています。
これはあくまでも目安ですが、反復発作性は月15日未満で、慢性は月15日以上、 頭痛が両側性か 頭全体にある状態で分類されています。
2. 緊張型頭痛の本当の原因
頭痛の種類を理解してもらえたところで、今回の本題である緊張型頭痛の原因についてみていきましょう。
まず最初に前章のおさらいにもなりますが、
緊張型頭痛の原因は、「肩こり」でしたね。
原因が肩こりだということは、肩こりを感じる部分の筋肉が原因ということになりますね。
原因の部分がわかったので、その肩こり感じる部分の筋肉を鍼やマッサージで原因も取り除いてあげれば緊張型頭痛も解消していくという流れになります。
はい、これで一件落着!
と言いたいところですが、緊張型頭痛の本当の原因はこんな単純なものではありません。
では、いったい本当の原因はどこにあるのでしょうか?
原因を知るためには、どうすればいいのでしょうか?
答えは簡単です。
原因の追求を最後まですればいいだけです。
なぜ、この2章のタイトルでわざわざ緊張型頭痛の「本当の」をつけたかというと、それは緊張型頭痛の原因追求が中途半端で終わってしまっている人が多いからです。
そして、原因の追究を最後までするということの大切さを知って欲しかったからです。
なぜ大切なのかというと、しっかりと原因を追求し本当の原因を把握しないと治る頭痛も良くならないからです。
原因の追究が緊張型頭痛を良くするために必要不可欠ということを理解していただけたら、ここからもう一度一緒に原因の追求をしていきましょう。
本当の原因がわかれば、緊張型頭痛から解消せれる希望の光が見えてくるはずです。
では、緊張型頭痛の原因を一緒に追求するということで、ここで1つあなたに質問です。
質問:あなたは、緊張型頭痛の根本の原因は何だと思いますか?
少し考えてみてください。
ヒントは、肩こりの原因です。
根本の原因はわかりましたか?
答えは「肩こりの原因となる筋肉と筋膜」です。
緊張型頭痛のある方は、自覚症状が有る無しにかかわらず慢性の肩こりが根本の原因にあります。
どういうことか説明しますと、まず最初に緊張型頭痛というものは、慢性化した肩こりがベースにあるということです。
そのベースにある肩こりの慢性度合いが増え続け限度を超える(凝りが限界を超える)と肩こりでは収まりきれず次のステージに症状が進行していきます。
その次のステージに進行してしまった症状が緊張型頭痛ということになります。
健康な状態 → 肩こり → 肩こりの慢性化 → 緊張型頭痛
この理屈を理解すれば、緊張型頭痛の根本原因が肩こりの原因となる筋肉や筋膜ということがわかると思います。
では、その肩こりに関係する筋肉はどこかというと、代表的なものは、僧帽筋・斜角筋・肩甲挙筋・棘上筋・棘下筋・脊柱起立筋などなど、肩関節や首の関節を動かす時に使う大切な筋肉があげられます。
これらの肩に関係する筋肉や筋膜が凝り固まると慢性の肩こりになり、緊張型頭痛の根本原因になるということです。
3. 肩こり頭痛(緊張型頭痛)の治し方
緊張型頭痛の根本原因が理解できたら、次は解消法について見ていきましょう。
根本原因が肩こりなので緊張型頭痛を解消するには、肩こりの原因となる筋肉や筋膜の緊張(凝り)を緩める必要があります。
なので、ここからは筋肉や筋膜を緩める方法をご紹介していきます。
緩める方法としては、大き分けて4つあります。
- 温める
- 運動する
- メンテナンスケアを受ける
- ストレッチをする
せす。一つずつ詳しく見ていきましょう。
3-1 温める
まず、誰にでも簡単にできる方法に「温める」があります。
肩こりに関係する肩周辺を温めると、血流が良くなりその結果、筋肉や筋膜が緩み肩こりが緩和されていきます。
温める方法
- お風呂でゆっくり温める
- 貼るカイロで温める
- ホットパックで温める
などがあります。
一つずつ解説していきます。
3-1-1 お風呂でゆっくり温める
お風呂でゆっくり温める方法は誰にでも簡単にできる凝りをほぐす方法です。
具体的な方法としては、39度〜40度ぐらいのお湯に全身浴で20分ぐらいが良いでしょう。
入浴といえば、ぬるめのお湯で半身浴というイメージがあると思いますが、リラックス効果はありますが、肩こりを緩和させるためには適していません。
なので、丁度いい暖かさでカラダの芯まで温く感じるぐらい(20分ぐらいしたら顔から汗が出るぐらい)の入浴をおすすめします。
ただし、高齢、心臓病、脳梗塞、高血圧の方や医師に入浴を禁止されている方は入浴法はリスクが高いので、入浴以外の方法をお試しください。
3-1-2 貼るカイロで温める
次に紹介するのが貼るカイロを使った方法です。
カイロを肩甲骨と肩甲骨の間に貼ると背中が温まってきます。
これも肩こりを感じる場所に貼るのではなく、肩、首、背中の血流を増進させるポイント(左右の肩甲骨の間の少し上)を狙って貼ると効果的です。
下の図の赤点の部分(首を前に倒した時に一番飛び出る背骨)にを隠すようにカイロを貼ります。
注意事項としては、就寝時はカイロを貼らないこと!
布団と背中でカイロを圧迫することによる低温やけどをする恐れがありますので貼らないようにしてください。
3-1-3 ホットパックで温める
ホットパックで温めるのも基本的にはカイロで温めるのと同じです。
自宅などでゆっくりと温める時間が作れる時は、ホットパックの方がサイズも選べるので広範囲を温めることができ効果的です。
ホットパックも大きいものや肩専用のもなど多種多様なものが販売されているので、ご自身に合ったものを購入されるいいと思います。
3-2 運動をする
次に運動するですが、これは運動することにより血流を増加させ凝りをほぐす方法です。
ただ運動といっても、今から何か新しいスポーツを始めないといけないとかスポーツジムに通わないといけないと気負いする必要はありません。
1日、20〜30分程度のウォーキングで十分です。
ただし、ダラダラと歩くのではなく歩幅を広めにして腕を振りながら、早歩きで歩くように心がけましょう。
その理由は、歩幅も狭く小股で腕も降らずに歩いても肩周囲の筋肉の運動が望めず筋肉は緩まないからです。
一方、歩幅も広くして早歩きで歩いたら肩周囲はもちろん腰、お尻、脚など全身運動となり血流が増加し筋肉が緩むので効果倍増します。
3-3 ストレッチをする
次に紹介する解消法はストレッチです。
ストレッチとは、ご存知の方も多いと思いますが筋肉を緩めるのにとても有効な方法です。
このストレッチを緊張型頭痛の原因となる筋肉に対して行うことにより筋肉が緩み血流も良くなり頭痛に良い効果を発揮してくれます。
ただ、先ほども述べたようにストレッチをしてもあまり効果の出ない場合は、メンテナンスケアと併用することをおすすめします。
その理由としては、緊張型頭痛が慢性化すると原因部分の特定が複雑かつ困難になるからです。
これは「2.緊張型頭痛の原因」のところでも述べましたが、根本の原因に慢性の肩こりがあるからです。
長年の慢性肩こりにより緊張型頭痛を発症している方は、何年も肩周囲の何種類もある筋肉に疲労を蓄積して慢性の肩こりが完成しているので原因となる筋肉が複数存在し特定するのは容易ではないので緊張型頭痛をしっかり診てくれる鍼灸院や整体院に相談することをおすすめします。
3-4 メンテナンスケアを受ける
最後にに紹介する解消法は専門家のケアを受けることです。
これは緊張型頭痛に対して温めても運動しても効果のない場合です。
このような状態の方はメンテナンスケアが必要な状態ということになります。
原因となる肩こりが自分のカラダの治癒力だけでは緩めない状態になっているので、緊張型頭痛の根本原因をしっかりケアしてくれる治療院に相談するようにしましょう。
緊張型頭痛に対しては筋肉、筋膜が原因になるので鍼灸院や整体院に相談することをおすすめします。(良い治療院の選び方としては、電話で緊張型頭痛について相談して、緊張型頭痛に対してあなたが納得できる説明をしてくれる治療院を選ばれると良いでしょう!)
【補足】
重症化した緊張型頭痛の原因の特定の難しさには、こんな理由もあります。
例えば、同じ緊張型頭痛の方であっても原因となる部位は異なります。
原因部位が異なるとは?
例えば、3人の緊張型頭痛の人がいたとします。
そして、3人とも慢性の肩こりを5年前から感じているとします。
ここまでの期間的な条件では3人とも同じですので原因となる筋肉が同じになる可能性はあります。
しかし、3人には絶対的な違いがあります。
それは、生活習慣の違いです。
その生活習慣の違いとは、日常の動作の違い(仕事、住む場所、移動手段、生活習慣など)が違うということです。
今回は、仕事を例に見てみましょう。
上記の3人は、デスクワーク、引越しの運搬業務、調理師と全く違う動きをする仕事をしているのです。
このように同じ慢性の肩こりの方でもカラダの使い方の違いで原因が異なり、疲労が蓄積する筋肉も違ってきます。
その他、慢性症状期間の長さがの違いでも原因の部位は複雑化していきます。
言い換えれば慢性症状期間が長ければ長いほど症状は進行していきます。
簡単にいうと原因部位が最初は1箇所だつたのが、慢性症状期間が経つにつれて2箇所、3箇所と増えていき単純な原因ではなくなり複雑化していきます。
なので、慢性肩こりが慢性化してしまった人は鍼灸院や整体院でメンテナンスケアを受けながら、その時々のカラダの状態に適合したストレッチを指導してもうことが緊張型頭痛の予防や改善に繋がるでしょう。
以上が緊張型頭痛の解消法となります。
まとめ
いかがでしたか? 緊張型頭痛とはどんなものか理解していただけたでしょうか?
この記事を読んで緊張型頭痛の全てを理解するのは無理かもしれませんが、自分の頭痛の原因が何かということだけでも理解していただけたら幸いです。
原因を理解するということは、「頭が痛いから、とりあえず薬を飲む」というような対症療法ではなく根本の原因からケアをしていくという根治療法の一歩を踏み出せることに繋がります。
なので、今回お伝えさせていただいた
の3つを理解するまでお読みいただき緊張型頭痛を減らしていけるように頑張ってみてください。
種類と原因を理解して対処法を継続すると効果が現れてくるので、対処法の3-1 温めると3-2 運動をするをまずは1ヶ月間チャレンジしてみてください。
そして、緊張型頭痛の回数や時間がどのぐらい減ったかを確認してみてください。
少しでも結果が出れば、あとは継続して続けるだけです。
1ヶ月チャレンジしても変化のない方は、3-3 ストレッチをすると3-4 メンテナンスケアを受けるをお試しください。
僕は緊張型頭痛を治そうと努力するあなたを心から応援していますので、まずは1ヶ月頑張ってみてください。
緊張型頭痛の質問やメンテナンスケアのご依頼がありましたら、記事の終わりにあるコメント欄又はメール(coricoriblog@gmail.com)でご相談下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回も「自分のカラダは自分で守れる」人を増やすために役立つ情報を発信していきたいと思いますのでお楽しみに!