この記事をお読みいただいているあなたは過去に好転反応を経験されたことがあるか、それとも現在カラダに異変を感じて不安感を抱いているのかのどちらかではないでしょうか!
あなたはこんな経験をしたことはありませんか?
・腰痛を治すために鍼灸治療や整体施術を受けたら、その後腰がよけい重だるくなった。
・初めての鍼治療の後にすごい眠気に襲われた。
・メンテナンスケアを受けたら違う場所に痛みを感じるようになった。
・腰痛でメンテナンスケアをしてもらったら、次の日から脚に痺れが出てきた。
・鍼治療の後、腕が重たくてバンザイのポーズもできない。
などなど書き出すときりが無いぐらい好転反応はあります。
上記のような経験をされた方は、「メンテナンスを受けたのに逆に悪化した」と心のどこかで思っていませんか?
当然の感想だと思います。
ただ、好転反応の意味を理解していたら・・・
あなたの感想もこんな風になると思います。
「メンテナンスを受けてカラダが活性しているのを感じれて嬉しい!」と少し言い過ぎかもしれませんが希望の言葉に変わるはずです。
と言われてもカラダが重たく感じたり、一時的でも痛みが増えたら不安になりますよね。
僕も原因不明の腰痛と戦っていた時代があるので、あなたのその気持ちはよくわかります。
でも安心してください。
今回の記事を読めば好転反応の素晴らしさを理解でき、気がつけばあなたの不安を取り除かれていることでしょう。
それでは「好転反応の症状を理解しなければ慢性腰痛は治せない!」を早速始めていきましょう。
1.好転反応とは
ます最初に「好い方に転ずる反応」というのが好転反応の意味ですが、この意味だけを聞くと気持ちの良さそうな反応を想像される方も多いと思いますが実際はその逆に感じる方が多いです。
なので、好転反応とは「好い方に転ずる反応」という良い反応なのですが、不安を感じている方のほうが多いのが現状です。
そして、好転反応は腰痛や肩こりなどが慢性化している人に起こりやすい反応でもあります。
好転反応のしくみをを理解し不安を取り除いて、あなたを悩ます腰痛や肩こりなどの慢性症状を改善させていきましょう。
1-1 好転反応のしくみ
まず、好転反応のしくみの説明する前によく間違えられる『もみ返し』との違いについてにお話しておきます。
好転反応と揉み返しは似ているとい言われますが全く違うものです。
具体的に言うと好転反応は凝り固まった筋肉が鍼や整体などのメンテナンスにケアにより活性し良い状態にカラダが変化して行く過程で起こる現象です。
一方で、もみ返しは強い刺激のマッサージなどで揉み過ぎる(刺激しすぎる)ことで筋繊維か傷つき炎症を起こしている状態です。
言いかえれば軽い打撲をしているようなものですね。
余談になりますが、当院に初めて来られた方で、他店でマッサージなどを受けて発症してしまった揉み返しの跡を見せてもらったことがあります。
その中でも一番酷かったのは、ほぼ全身が青あざになっていました。
これは完全にアウトですね。
揉み返しは、押す刺激が強すぎて筋繊維や毛細血管が破れて炎症や内出血を起こしている状態です。
簡単ですが、もみ返しとの違いを理解していただいたところで、好転反応についてもう詳しく見ていきましょう!
好転反応とは鍼灸や整体などの施術により凝り固まっていた筋肉がほぐれることにより、カラダの状態が施術前より変化します。
その結果、ベッドに寝て施術を受けているだけなのにメンテナンスを受けた部位の筋肉は活性状態になります。
例えるなら運動した時ぐらいの活性状態ですね。
なので運動後の疲労感や筋肉痛のような好転反応が、メンテナンスケアを受けたポイント(部分的)に起こるのです。
部分的に活性状態になるので特に好転反応が目立って感じますが、
「筋肉の活性状態 = 細胞が良くなろうとしている状態」と言うことなので
好転反応は、カラダが良くなろうとしているサインみたいなものですね!
カラダが良い状態に変化していくと言われてもピンと来ない方が多いと思います。
次章でもう少し詳しく説明していきますので少しずつ理解していってくださいね。
2. 好転反応を発する理由
結論から言いますが、先程も書きましたが好転反応を発する理由とはカラダが良い状態になろうとしているというサインです。
カラダというものは良い状態になる時も悪い状態になる時も何らかの形でサインを出してくれています。
そのサインに中でも好転反応は、カラダが良い状態に変化する時に出されるサインと言いましたが、そのサインと深い関係にあるのが恒常性(ホメオスタシス)というものです。
人間のカラダには恒常性(ホメオスタシス)というカラダの状態を一定に保つという機能が備わっています。
外気温で例えると、夏の暑い日の36度であろうが、冬の寒い日の5度であろうが人間の体温は一定の平熱を保ってくれていますよね。
これは筋肉でも同じで、筋肉の硬さ(柔軟性)も基本の柔らかさに保とうと日々調整してくれているのです。
正常な筋肉であれば運動や仕事で疲れても軽く手入れをすれば元の柔らかさに戻ってくれています。
しかし、この恒常性にも欠点があり通常は正常な状態を記憶しているのですが、あることをすれば悪い状態を正常と勘違いして記憶してしまうことになります。
そのあることとは、筋肉で言えば「疲労の蓄積」ですね。
わかりやすく言うと恒常性という機能は、一定に保つ働きをしてくれますがカラダの状態を常にチェックしながら基準値を修正もしてくれています。
なので、筋肉に疲労を蓄積し過ぎて、メンテナンスケア(ほぐしたり、ストレッチ)をしないで放置していたら、恒常性の基準値が疲労を蓄積した状態(凝った状態)を正常だと判断してしまいます。
「そんなバカな!」と思われるかもしれませんが、これは現実です。
これは、全ての動物が持つ本能で、自然界の原則なのです。
そして、悪い状態を正常と勘違いしていくのにもレベルがあり疲労の蓄積を増やせば増やすほど悪い状態のレベルが上がって慢性的な腰痛になってしまいます。
この恒常性の機能でカラダが覚えた悪い状態こそが、好転反応を起こす原因となります。
疲労の蓄積し続けてできた悪い基準をメンテナンスケアによって良い状態に戻すと言うことは、恒常性に反することになるためあらゆる症状が現れます。
好転反応に反することはいけないことではないの?と思われるかもしれませんが、長年蓄積した疲労を取り除くためには必要なことでカラダを良い方向に導くキッカケ作りみたいなものです。
まとめると、好転反応を発する理由とはカラダが悪い状態から好転する際、カラダが良い状態に進み始める時の最初の第一歩です。
なので、鍼灸や整体などのメンテナンスケアを受けた時に疲労の蓄積で凝り固まっていた筋肉を適切に正常な状態に戻すことにより好転反応が起きるということです。
つまり、好転反応の症状が出るのを境に体質は急速に好転(改善)していくことになるということです。
ただし、最初にも書きましたが、もみ返しとは全くの別物なので間違えないように気をつけて適切なメンテナンスケアを受けてくださいね!
恒常性についての関連記事→「カラダの声を聞き逃すな、それが慢性腰痛を予防できるかの鍵だ!」
3. 好転反応の種類
好転反応といっても、実は様々な種類があります。
例えば、
- 一時的に症状が悪化したように感じたりする。
- 不定愁訴(頭重、イライラ、カラダがだるいなどの症状があるが検査しても原因が見つからないもの)を感じたりする。
- メンテナンス後に最初に痛みを感じてた部分と全く違う場所が痛みを感じたりする。
3.は人間のカラダは痛みのある部分を何カ所か持っていても一番痛い部位だけを脳で感知する性質を持っており、その1番の部分の痛みが軽減すれば2番目に痛かった部分を痛いと感知するのです。
ということは、痛みの部位が移動するということは一番つらい部位が良くなった証拠になりますね。
これも好転反応の一種です。
好転反応の種類を大きく3つに分けると
- 調整作用
- 浄化作用
- 再生作用
になります。
ここからは好転反応の3つの作用について紹介していきます。
3-1 調整作用
(だるい・眠い・倦怠感・便秘・下痢・発汗・痛み・腫れ・微熱がでるなど)
調整作用とは、初めて受ける刺激に対してカラダが一時的に反応して調整している状態です。
わかりやすく言うとカラダに受けた刺激が、良いものなのか?悪いものなのか?を探っている状態ですね。
鍼や手技などの刺激を確かめながら順応するまでの間に出やすい反応です。
また、鍼や手技のメンテナンスを受けることにより、カラダの軟部組織(筋肉や筋膜)の変化にも関係します。
軟部組織が、カチカチの悪い状態から柔軟性のある正常な状態へ戻ろうとする時にも調整反応はあらわれます。
言い換えれば、腰痛などが治りにくい慢性状態のカラダから、治りやすいカラダの状態へ調整しながら戻してくれている作用ですね。
3-2 浄化作用
(しっしん・吹き出物・かゆみ・アトピー症状・便量増加・通常より多い生理出血など)
次に浄化作用というのは、細胞が活性化されることにより一時的に起こる解毒反応で、老廃物や不純物の排泄反応が活発になる状態です。
例えばこんな経験をしたことはありませんか?
軽い運動をして汗をかいた時にカラダが痒くなったこと。
これも浄化作用の一つで、運動により血流が良くなることで解毒反応が活発になり浄化が行われ、その結果痒みという反応が出るのです。
鍼や手技などのメンテナンスも同じで、急激に血流が良くなり老廃物などの解毒反応が活発におこり、浄化作用という好転反応が出やすくなります。
浄化したものは便や皮膚などに排泄されるので、しっしん、便量増加などの好転反応が起こります。
3-3 再生作用
(頭痛・吐き気・発熱・動悸・痛みの移動など)
再生作用とは血流が良くなり、停滞して汚れた血液が一時的に体内をめぐり始めることによって起こる状態のことです。
血液が運ぶ栄養や酸素量が増えることによって、細胞の新陳代謝が進み正常な機能を持つ細胞に生まれ変わる時に起こるカラダにとっては良い反応なのです。
一時的とはいえ血中の栄養、酸素量が急激に増える変化にカラダが対応できず、頭痛や発熱、吐き気、動悸など少し辛く感じる好転反応が起こりやすい時期でもあります。
好転反応を不安に感じる方も多くおられると思いますが、カラダは良い方に変わろうとしているので安心して対処してください。
次は対処法についてお話していきます。
4. 好転反応の対処法
ここまでを読んでいただいたら好転反応とは何か!ということは理解していただけたと思います。
好転反応は、カラダが良い方に変化しようとしている良い反応というのは頭では理解していても不安はまだありますよね!
その不安は実際に好転反応が起きた時の対処をどうしたらいいのかがわからないからではありませんか?
なので、ここからは好転反応が起きた時の対処法についてお話します。
好天反応に対しての基本的な対処法は「安静」です。
これは、当たり前すぎる答えかもしれませんがカラダが新しい状態を受け入れるのに時間が必要だからです。
ただ例外もあり、軽い好転反応の場合には軽めの運動やストレッチをしてあげると良い場合もありますので下記の好転反応に対する対処法の例を参考にしてみてください。
- 頭痛・吐き気・発熱・動悸が出た場合は、慌てず、焦らず、ぬるめの水分を補給してゆっくりと横になって休んでください。
- 施術部位が重くダルイ場合や固まった感じがある場合は、激しい運動は避 けて、基本的には1〜2時間ぐらい横になり安静にして自然回復を待ちましょう。その後、日常生活や軽いストレッチやウォーキングなどをしていただいてもかまいません。その方が、筋肉が活性し早く回復する場合もあります。
- しっしん・吹き出物・かゆみ・アトピー症状などが出た場合も焦らずに、ぬるめの水分を補給してから安静にしてください。掻くと悪化するので絶対に掻いたりしないようにしてください。
- 便量増加、便秘の場合も便秘薬などは飲まずに、ぬるめの水分を補給して安静にしましょう。
- だるい・眠い・倦怠感・痛み・腫れ・微熱が出た場合もぬるめの水分を補給して安静にしてカラダを休めてあげましょう。
などなど、書き出すときりがないほど好転反応はありますが、「ぬるめの水分の補給と安静」対象法の基本なので覚えて起きましょう。
そして、もう一つ大事なことがあります。
それは、自分のカラダに出た好転反応を必ずメンテナンスしてくれている先生に伝えてください。
これは、慢性症状を治していく上でとでも重要なことで今後のメンテナンスのやり方を決めるのに必要なものなので必ず覚えて起きましょう。
好転反応の伝えかたの例)
- メンテナンスケアを受けて帰る時に出ていた腰周辺の重だるさは、帰宅後3時間ほどでなくなりました。
- メンテナンスケアの直後は大丈夫でしたが、帰宅後に腰にあった痛みが背中の方に移動した感じがします。
- 帰宅後に倦怠感が強く、横になっていたら熟睡していました。起きてからはカラダが軽くなっていました。
- だるさや微熱などは一切ありませんが、快便いなりました。
- 帰宅後に微熱が出ましたが、ぬるま湯を飲んで横になって安静にしていたら治りました。
など、好転反応なのか判断しづらいものでも、いつもと違うと感じることは必ず伝えましょう。
忘れそうな時は書き留めておきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
好転反応というものを少しでも理解してもらえて、あなたの症状の改善に役立てていただけたら幸いです。
まとめ
好転反応とは、「好い方に転じる反応」という意味です。
メンテナンスを受けた後に、今までになかった倦怠感や微熱などなどを感じるので症状が悪化したのではと思われがちです。
しかし、その逆のカラダが悪い状態から良い状態変化しようとしているのです。
好転反応には様々な症状があります。
大きく分けて
- 調整作用
- 浄化作用
- 再生作用
があります。
そして、好転反応が出た時の対処法としましては「ぬるめの水分を補給して安静にする」ことです。
水分補給して安静にしてあげることでカラダは調整・浄化・再生作用が働きカラダを良い状態に導いてくれます。
初めて好転反応を感じると不安になると思いますが、焦らず落ち着いて適切な対処をしてカラダを良い方に導いてあげましょう。
今回の記事を読んでも不安が取り除けない方は、コメントか075-874-3799までご相談ください。
あなたの好転反応と慢性症状の改善に向けてサポートを全力でさせていただきます。